一層めの「表皮」が果たしている役目は・・・

外部の刺激から肌を守る

 肌の最も外側の部分は角層と呼ばれ、死んだ細胞の層でできています。

死んだ細胞がレンガのようにびっしり並んで、角層は強固な壁のようになり、

外からの物質の侵入を防ぎます。このような機能は角層のバリア機能と呼ばれます。

 強いクレンジングで肌をこすったり、入浴時にザラザラしたタオルで肌をこすったり

すると角層が傷んですき間ができ、外からの物質が入り込みやすくなり、バリア機能が

低下します。するといろいろな刺激が肌に侵入しやすくなり、肌は異常に敏感になり、

化粧品がしみたり、体のあちこちがかゆくなったりします。

 顔の角層の厚さは約0.02ミリメートルしかありません。強くこすったり、乱暴に扱っては

いけないのです。角層の下には表皮。ここは生きた表皮細胞が積み重なってできています。

外界から物質が角層を通り抜けて入ってくると、表皮内の免疫を司る細胞がそれを感知し

排斥するように働きます。これを皮膚のもつ免疫反応といいます。

肌の潤いを守る。

肌が乾燥しないように守っているのは角層にあるセラミドという物質です。

角質細胞の間には細胞間脂質と呼ばれる脂質があり、その40%を占めるのがセラミドです。

セラミドは水と結合して蒸発を防ぎ、それが肌の水分になっています。つまりセラミドが

たくさんある肌がうるおい肌といえます。セラミドを含む保湿美容液を使うことが、

最強のうるおいケアになります。

 また、オイルクレンジングなどの強いクレンジングを使うと、肌のセラミドが溶け出して

しまうので注意しましょう。